私はいわゆる新卒後、大きめなの日本企業にて就職しました。それから十数年、色々あって早期退職して外資系企業に転職しました。(詳しい経緯はこちらのブログで)
入社してから、ずっと日本企業で働いていたので、外資系企業で働くと今までと違って新鮮なところもあります。そんな外資系企業に転職してみて、新鮮に感じたところをまとめてみました。
ちなみに、これはあくまでも私が所属した日本企業と外資企業の比較なので、あくまでも「そんな見方もあるな」くらいでお願いします。
もくじ
働かない人の割合の違い:日本企業vs.外資企業
会議中の睡眠者率の違い
まず転職して思ったのが、転職した外資では会議の時、寝ている人がほとんどいないという事に驚きました。
以前に所属していた日本企業では会議になると、必ず一人、二人は寝ている人がいました。それでも会議は淡々と進行されていて「ああ、またあの人寝てるな」くらいの感じで、周りも気にしていませんでした。しまいには、
と謎の褒め言葉が存在していました。
日本企業:私用Web、トイレで睡眠?
そして、仕事中あからさまに仕事と関係ないWebを見ている人も、日本企業時代の方が多く見受けられました。それでいて「あの人はしょうがない」と諦めムードもありました。
また極めつけは、トイレの大をする方の満室率が高い。都市伝説的に言われているのは「トイレで寝ている人がいる」との事。実際に見た事はありませんが・・・。
その日本企業、対策としてトイレの大の外に「外で待っているので急いでください」ボタンを設置したとか。ボタンを押すと、トイレの大の中でランプが点灯して、外に出る事を促すとか。結局、それは無視されて効果がなかったとの事です。
日本企業:諦めムードからの「仕事はできる人に集まるんだ」と・・・
この様に、日本企業の中には「働かない人」が確実に存在して認知されていた様に思えます。そして、その人たちには特に改善を促すわけでもなく「それなりの仕事を与えて」、本当に大変な仕事は「働く人」達へ振られていく傾向でした。
これに耐えられず上司に文句を言った際に、上司の返答は
と。それをチームとして機能させるのがマネージメントの仕事では・・・と思ったりして。
研修の違い
入社研修の違い:日本「やってはいけない事」vs. 外資「やるべき事」
あと違いを感じたのは入社研修の違い。
日本企業の入社研修の際には「これをやってはいけない」を徹底的に教え込まれました。研修のしょっぱなから「私たちの会社は過去にこういう問題がありました。それをしない様にしましょう」とのノリです。
一方、転職した外資ではもちろん「これをやってはいけない」もありますが、力を入れているのは、目標設定をしっかりと立てて「一度コミットしたらやり遂げる」と「何をやるべきか」といいう事でした。
日本企業でも目標設定がありましたが、期末になったらなんとなく上司とお話しして主観的に決めていました。
外資企業ではがっつり、目標に対する達成度をシビアに見ます。
マネジメント(役職者)研修:日本「プレゼン」vs. 外資「1ヶ月の研修」
さらに違うのはマネジメント(役職者)研修。
日本企業の際には、自分のやっている業務、今後何をしたいかをプレゼンでまとめて、さらに上の幹部にプレゼンする事でした。
私の転職した外資になるとマネジメント研修は2年間かけて、座学は合計で約1ヶ月分もの時間を費やしました。その座学でも講義を聞いているだけではなく、ほとんどがケーススタディ的に、グループ分けされてロールプレイ→グループ議論の流れで寝る暇もありませんでした。
こうした違いから、日本企業の場合マネージメント能力は個人の力量、理解によってまちまちになる結果だった印象があります。
日本:自己犠牲の精神が美徳 vs. 外資:個人尊重
日本企業:いかに会社への忠誠心を見せるか!?
私のいた日本企業の際に評価されるポイントは「いかに会社に忠誠を尽くしているか」
- 残業して頑張っている
- 土日もメールの返信をする(緊急でなくても)
- 家族が病気でも頑張って会社に来る(ましては奥さんが出産日なのに出社してアピールしている人を見たときはゾッとしました)
そんな事を今の外資企業でやると「仕事のマネジメントができていなく、効率の悪い人」とみなされます。価値観の違いを感じました。
外資企業:個人尊重 「細かい管理しませんけど、結果出してね」
また、個人尊重の観点でいうと、転職した外資の方が徹底されている気がします。
というのが基本姿勢。なので、
- 昼休みは自分のタイミングで(チャイムがキーン・コーンなんてありません)
- Skypeなどを使ってどこでも仕事してね。それができれば家で仕事する「Home Office」もOK
- プライベートな用事があれば自分で仕事を調整して休みを取ってね
という感じ。ちなみに今の事務所は、事務所の座席も自由のな「フリーアドレス制」。これはこれで慣れるのに時間がかかり良し悪しがありますが。
まとめ
さらっと、自分の経験をまとめてみました。
まだ、外資系企業の経験の方が浅く、ひいき目に見ているところもあるかもしれません。でも自分には今所属している外資の方が合うようです。