海外へ留学すると「どこに住むの?」というのが、大きな決断の一つです。通常考えらる選択肢として、
- ホーム・ステイ
- 学校の寮
- 学校外の敷地に家を借り上げてルームメイトと住む
との選択肢が一般的です。それぞれにメリット、デメリットがあります。また、ホストファミリー、ルームメイトとの相性があり一概に「どれがいい」とは言えないところがあります。
ここでは一般的な例としてそれぞれのメリット、デメリットとしてどんな事があるかまとめてみました。
もくじ
ホーム・ステイ
メリット:家族構成、相性次第では良い話し相手になる
ホーム・ステイは基本的に、現地に住んでいる人の家に住み込ませてもらうもの。
という事はそこに家族がおり、その家庭環境に良し悪しが引っ張られます。私の場合、家族構成として
- 働き盛りの夫婦
- 小学生の男の子x2人(8歳、6歳)
でした。
私は子供好きという事もあり、子供と話す事で言語上達させることができました。またホストのお父さん、お母さんも話し好きで、何かと話しかけてくれました。特に夕食後の時間はテレビをつけつつ、日本との文化の違い、その国の文化の話、個人のお話等々・・・尽きないお話を、辛抱強く聞いてくれたりと、言語上達の大きな要素でした。
また当然、現地のファミリーに入り込むとのいうなので、現地文化を目の当たりにする良い機会です。私はホストファミリーを通じて、
- 子供の教育:カナダでは独立性を芽生えさせるため決断は子供本人にさせる。そしてその決断の責任を取らせる。
- 家族の考え方:双方に離婚歴があり、それに関わる国民性、制度などを語ってくれました
- 実際の家庭で何を食べているか実感
できたところが良かったです。ちなみに支払いは月々に行い、基本的に食事が含まれる計算です。
幸いにも留学してかなりの年月が経っていますが、ホストファミリーとは今だに連絡を取り合える仲が続いています。
デメリット:門限、ホストファミリーの生活リズムからくる時間的制約、家族との相性
その反面、うちのホストファミリーは子供中心の時間で行動するので、夜の食事時間早めに帰らなくてはいけないプレッシャーなどがありました。
また、そこの家族環境に良し悪しが引っ張られる分、ホストファミリーとの相性いろいろなケースが存在しました。仲間内であったケースでは、
- ホストファミリー全員がベジタリアン
→ 当然出される食事も、全てベジタリアン食事。耐えられなくなりホストファミリーを変更
(ベーコンですらご馳走に見えるというコメントが印象的でした) - 門限にやたら厳しく、門限を過ぎると鍵を閉められてしまう
→ 束縛感が強い - 家族が移民系で、独特なアクセントでその言語を喋る
→異文化体験としては良いんですが、現地の言葉を学びたいと思うと独特のアクセントは???ですよね
などなどです。
これは完全に「運と相性」の世界です。
なので一概にホームステイが良い悪いとは言えませんが、こういうケースもあると認識するのが良いでしょう。
学校の寮
良い点:通学に便利、友達を作る機会が多く、費用がリーゾナブル
学校の寮で良い点は、
- 通学に便利(寮が学校敷地にあるケースが多いので当然)
- 寮で友達を作る機会が多い
- 食事付きで安い
との事です。
私が住んでいた寮は、まさに学校の敷地内。そして食事も、学校の敷地内にあるビュッフェスタイルのレストランで食べ放題。良し悪しは別にして、生活が全て学校の中に収まる環境でした。寮費用も、外に住むケースに比べて最もリーゾナブルでした。
その寮のシステムとして、私のような外国人留学生と現地人をルームメイトして住まわせる方針でした。当然そういうシステムを利用して、友達の輪を広げることが可能です。
悪い点:ルームメイトとの相性、キャンパス内で完結する単調な生活に飽きる
その反面、ルームメイトと生活のリズムが合わないと結構苦痛です。何しろ四六時中部屋をシェアしているので。徐々にたわいもないことが気になり、「ステレオの音がうるさい」「夜中でも物音たてる」とか。これも相性ですね。
あとは生活が全て大学のキャンパスで完結している分、生活が退屈になります。
寮 → レストレラン → 校舎 → たまに息抜きで体育館で運動
を単調に繰り返していると、もやもやしてくることもあります。
学校外の敷地に家を借り上げて住む:自由度が高い反面、お金がかかる、色々めんどくさい(上級者向け)
そして、寮に飽きるとキャンパス外に家を気の合う友人と借りて、住むとの選択肢です。
この場合、気の合う友人を自分たちで選べるので、寮で割り当てたれたルームメイトとは違い、ルームメイトとの相性度マッチング率は高いです。(もちろん一緒に住んでから、こんなはずではなかった・・・とのケースもありますが)
また物件も自分で選ぶので、自分の気に入った間取り(部屋はシェアしないで一人部屋とか)が可能です。
その反面、
- 物件契約の際、不動産屋さんとの交渉が面倒
- 家賃等を含めた生活費が高くなる
- 自炊が面倒
などの面倒くさい点があります。
ということで「学校外に家を借り上げて住む」選択肢は、上級者向けですね。最初の1年を学校寮生活で過ごしてから、この選択肢を選ぶ学生が多かったです。
まとめ
こうして、「海外留学のとき、どんなスタイルの住処に住む?」を以下のパターンでまとめてみました。
- ホーム・ステイ
- 学校の寮
- 学校外の敷地に家を借り上げてルームメイトと住む
結局は、実際の状況もしくはホストファミリー、ルームメイトとの相性などに引っ張られますが、