以前、早期退職決断に至るまでの時系列をまとめて記事にしました。
ここでは、40歳を超えてからの別業界へ転職した結果、どういう現実に直面したかをまとめます。
ちなみに私の場合、元々は電機IT系の日本企業でした。そこから自動車業界に転職したわけです。転職の際には「マーケティング」をキーワードに転職したわけで、「業界はどこに行ってもいい」と腹をくくりました。
その結果として、自分の得意分野の「マーケティング」では自信をもって対応できます。しかし、別業界ならではの様々なことを一からお勉強し直す必要があり、苦労しました。
そして、
しかないと思います。そんなときに直面した自分の経験をまとめます。
もくじ
製品知識、業界風習も最初っから覚える必要あり
別業界ともなると、何が違うのか?当然ながら、製品が違えば、お客さんそしてその業界の風習が全く違います。
製品知識:一通り勉強してもその業界に長くいる人にはかなわない
当たり前ですが、製品を一から覚えることは必須です。
特に自分の場合、車に興味があるわけがなかったので、車業界、世の中に出ている車を一から勉強しました。しかも、一から勉強しても、当然この業界に長くいる人にはかなわないわけで、そういったところは常に劣等感感じています。
そして、分からないことは素直に、
と素直に学ぶ姿勢が大切です。例え相手が年下であっても。ただし、
- 聞く前に一応ググって、自分なりに調べてみる
- 一回聞いたらメモって同じ質問は避ける
ことは意識しています。
製品サイクルの違い:IT電機と比べて自動車の方がゆっくり でも安全に対する取り組みをじっくりと
以前にいたIT電機業界と自動車業界、製品が違うと求められるものが違います。
IT電機業界は製品開発のサイクルが半年ベースだったので常に、新製品リリースに向けて自分達の製品搭載のためのプロジェクトが回っていました。そして、価格改定のペースも速い。
自動車業界も常に新製品リリースがありますが、じっくりと腰を据えて数年単位行う傾向にある様に感じます。その反面、安全に対する検証をじっくり行います。まあ、製品の特性からすると当然ですよね。
そこで感じたのは、
業界の風習:自動車業界の方が体育会系?
個人的に感じるのは、自動車業界の方が「体育会系だな」と。
それは、お客さんとサプライヤーの距離関係。自動車メーカーがピラミッドの頂点に存在していて、サプライヤーが下にいるというベースの歴史があるからかもしれません。
それが理由かわかりませんが、
- 会議の際の資料は紙に印刷して持って行く(電機IT業界の際にはプロジェクター画面に映せば良かった)
- 資料を印刷するときには片面印刷(理由は誰に聞いても不明。電機ITでこれをやったら「紙のムダ」と怒られた)
- 自動車メーカーの会議室で会議する際には、部品サプライヤーが先に行ってお部屋の準備をする
(冷静に考えてお客さんの会社で(=人の会社)で会議室を準備しているのには未だに違和感)
などと、例をあげればキリがありませんが。
人脈も知識もゼロから積み上げる必要があり
人脈:素直に学ぶ姿勢を持って一から積み上げる
長年いる会社だと「誰に何を聞けば解決」というのが、すぐぱっとイメージつきますが新しい会社だとそうもいきません。こうした人脈は、一から積み上げる必要があるので、素直に学ぶ姿勢を持って学ぶ必要があります。
社内用語・プロセス
これも、まったく違う環境で覚え直す必要があります。特に新参者にとって、社内用語が英語3文字で省略されていると全くもって意味不明です。
さらに、社内では常識になっているプロセス。社内の会話の中では当然のごとく
と言われても、
でしかありません。いずれにしろ転職した際、特に別業界で転職したときに大切なのは、
そんな中、自分より知識豊富で優秀な部下をマネージしていく
そんな中、マネージャー職なんかで転職すると、自分より知識豊富で優秀な部下をマネージするという事になります。
幸い自分の場合は、前向きなチームだったので、分からないところをは支えてもらい「チーム環境改善」のためのマネージャー職の仕事に軸足を置く事ができました。
これが「ガツガツ、ギスギスのチーム」だったらと思うとぞっとします。
まとめ
とう事で異業種の転職をまとめてみました。
正直楽ではありません。転職3ヶ月はもがき続けたというのが正直な感想です。もがきにもがいた末に居場所を確保して、自分の求められた事をやっていくしかないですね。