もくじ
「正式な英語って何?」「私の英語が一番標準で正しい」 by 様々な国の人々
私は今まで、海外で住む機会がありました。(詳細はまとめブログへ)カナダ、アメリカ、インド、上海、台湾、どのこの国も印象深い国です。
これらの国では主に英語でコミュニケーションをしてきました。カナダ、アメリカは英語が母国語。その他は母国語は英語ではありません。また、それぞれの国で英語を話すと当然、色んなアクセント、単語の使い方の違いに出くわします。
カナダでは、
その後、アメリカでは
しかしです・・・・。インドに行くと、
と、どう考えても「インド訛りの英語」で自信満々に答えられました。別の日には、事もあろうにインドの入国管理官が入国したてのイギリス人の英語を正していたのも目撃した事があります。
英語は世界で違うアクセント、喋り方をされている
インド着任初日 インド人部下の言っている英語が全然わからない
自分自身、一番悩んだのはインド英語です。当時インドに着任した時は、カナダ、アメリカで英語を学んだのである程度、英語力に自信がありました。しかしです・・・。
勤務当日、自分の部下と紹介された運転手5人集のインド人自己紹介の英語が全くわかりませんでした。(しかも、うなずく時は首を横に傾けるのが「yes」の意味なので、それを知らない時には「こいつ俺を新米だと思って馬鹿にしているのか」と思いましたが・・・)
最初のインド人が冗談交じりに、
今日は俺のバルツ・ディだ
何だそれ?インドの祭りか?とか色々考えました。よくわからないで愛想笑いしていると、別の日本人が、「あぁ、誕生日なのね」とフォローを入れてくれました。そうか、
- 「r」は舌を巻いて「ル」
- 「th」は「ス」ではなく「ツ」
- 語尾は上げ気味に「ディ↑」
という仕組みなんだと理解しました。
その他にも、
- 「thunder(サンダー=雷)」が「ツンドラ」
- 「burger(バーガー)」が「バルガル」
だったり。
シンガポールではまた独特な「シングリッシュ=SIN-glish」が存在
そして、シンガポールへ出張すると。シンガポール独特な英語が。
「カッパ」って何だ?「伝説の生き物がシンガポールにも存在するのか?」と。後でわかったのは、
- 原型は「Car Park」
- 「Car」の最後の「r」が抜け落ちた
- 「Park」の最後の「k」が抜け落ちた
- それで「Ca par」つまりカッパに聞こえたと
その他にも、
- 語尾に「ラ」をつける。これは中国語の完了系「了」を英語にも取り込んだもの
- 可能な時には「can can」と繰り返す。これも中国語の「可以、可以(=可能、可能)」を直訳したもの
等々、中国語を勉強すると腑に落ちる事が多々有ります。中国語を勉強していないと、全くもって意味不明ですが・・・。
じゃあ、いったい正式な英語って何?
じゃあ、正式な英語ってなに?といつも考えるようになりました。そして、辿り着いた結論・・・
が結論です。
まとめ:目指すところはネイティブ並みの発音ではなく、的確に相手に伝えられる事
それに気がついてから気持ちが楽になりました。今までは「ネイティブのようなちゃんとした英語を話そう」と思っていました。でも、「ちゃんとした英語=正式な英語」なんて行く場所によって違う。
それよりも
との思いになっていきました。
そして、余裕があれば
と思ったりする今日この頃です。
正式な英語なんて存在しない。それぞれローカルアクセントの英語がそれぞれ正しい。英語は話される場所で違うんだ。