まとめ記事では海外駐在から帰国して早期退職するまでの過程をまとめました。
私は日系メーカに勤務して、幸運にも海外駐在をする機会がありました。海外駐在7年を経て帰国。しかし帰国してからは、仕事が楽しめない状態が続きました。
最初は、そのうち慣れると思っていましたが、どうにも腑に落ちない生活が続きました。そのうち、周りの同僚からも駐在時代と比べて大人しくなった等々、言われるようになりました。
そして、いつしか転職サイトに登録からの早期退職という流れに繋がっていきます。
もくじ
決定プロセス:海外駐在→迅速、本社→膨大な調整作業
自分の所属した海外駐在事務所は多くても20〜30名の状態でした。また、日本本社代表としての決定権もある程度与えられていたので、海外駐在時代には責任を感じながらも比較的自由に決定できました。
当然、当初はそれがプレッシャーになり、こんな重要な事、自分で決めていいのかと自問自答しました。でも慣れてくると判断できる状態が快適になりました。
その反面、日本本社の組織が大きい。決定に関わる部門も多く、調整に要する時間は膨大。そんな状況にモチベーションをキープするのが難しかったです。
と日々感じてしまいました。
やりがい・自由度:海外駐在→責任&やりがい、本社→歯車の一つ?
海外駐在時代、日本ではペーペーの私でもそこそこ役職をつけてもらいました。結果として自分で決断できる分、責任もありましたがやりがいがありました。まさに自分がビジネスを動かしている実感です。
その反面、日本本社の中に埋もれると自分がいなくても回るのではと思うことも多々ありました。
学び:海外駐在→異文化体験、語学の新鮮さ、日本本社→予定調和
何より、自分は新しい環境で新経験をするのが好き。そして、海外の生活はいつも新鮮でした。自分の予想外、思い通りにいかない事があっても、「ネタになるな」くらいに思っていました。そんな、刺激は自分にも合っていました。異文化体験、語学と自分にも学びが多くありました。そして、そんな経験はどこに行っても使える知識と経験になると。
その反面、日本に帰ると、通勤に時間をかけて毎日同じ生活。ある程度の予定調和の中に生きていると刺激に飢えるという日々でした。
優遇された海外駐在手当、環境
日本企業から、海外駐在されると「海外駐在手当」なる給料とは別のお小遣いをいただけます。かなり切り詰めればその給料だけで乗り切る事もできます。(実際、私の周りにはそんな人はほとんどいませんでしたが・・・)いずれにしろ、日本時代より手取りはアップ。
そして、住宅環境も安全面を考慮して、それなりのところに住めました。それなりとは、通勤に便利で、それなりの大きさのお家です。日本時代とは比べものになりませんでした。
そしてリバースカルチャーショックからの転職サイト登録
こういった理由が重なって、自分は日本本社に帰国してから全然楽しくない日々を過ごしていました。
まわりの同僚は、
そんなものかと自分に言い聞かせていましたが、どうも腑に落ちません。しまいには、
などと言われ、自分自身もフラストレーションが溜まっていきました。そして、いつしか転職サイトに登録して他にいいチャンスが無いかを探す日々が始まりました。帰国直後の自分だったら、もっといいチャンスがあるのではと思うようになったからです。実際、駐在帰国後の転職率は結構高いようです。
まとめ:帰国後は刺激が足りずに転職サイトへ
こうやって振り返ってみると、海外駐在ではよりコンパクトな組織で、それなりのやりがいを見出してみました。プライベートでも、語学、異文化でも学ぶ事が多く刺激的。手当、環境も日本時代と比べて良かったというのが印象です。;正直、海外駐在はいい事ばかりではありません。でも総合的にみて海外駐在時代の方が仕事にやりがいがありました。
帰国後は刺激が無い日々を過ごし、いつか慣れると思っていたけど結局は慣れませんでした。それがリバース・カルチャーショックだったとは後で気がつきました。